ABOUT MEG
共に歩み、共に成長する
宮地エンジニアリンググループ株式会社(=MEG)は、
橋梁、建築、沿岸構造物等の社会インフラの建設、保全・更新の
事業を通じ、豊かな国土と明るい社会創りに貢献し続けています。
そんな私たちについてご紹介します。
私たちについて
MEGは、宮地エンジニアリング(=MEC)とエム・エム ブリッジ(=MMB)を主要な事業子会社として傘下に持ち、
長大橋や鉄道橋を含めた鋼製橋梁の新設および大規模更新を含めた保全・更新工事に対する高度な設計力、製作技術力、施工計画立案力および
現場安全施工能力の4つを併せ持つ、橋梁業界屈指の総合エンジニアリング企業です。
それと同時に、高い技術力が要求されるタワーやドームなどの大空間・特殊建築物の施工や、沈埋函やケーソンなどの
沿岸構造物の設計・製作技術力も併せ持つ、鋼構造物の総合エンジニアリング企業でもあります。
MEGは、社会インフラ整備を担う一員として、橋梁をはじめとした特殊構造物の建設、保全・更新を通じて、国民の安全と安心を担保し、
豊かな社会の構築に貢献するとともに、将来に向けた持続的発展を目指してまいります。
大空間・特殊建築物
沿岸構造物
橋梁
高難度工事
大型案件を含む新設橋梁
大規模更新・保全関連
鉄道関連
2024年3月期実績
売上高
69,365百万円
営業利益
7,904百万円
親会社株主に帰属する
当期純利益
4,354百万円
ROE
11.6%
ROA
11.5%
2024年3月期 事業別売上実績比率
これまでのプロジェクト
これまでの橋梁事業の発展に大きく貢献したプロジェクトや、建築・維持管理を通して、
安全で便利な暮らしを支えながら社会に貢献してまいりました。
代表的なプロジェクトをご紹介します。
- はじまり
- 現在
橋梁事業の発展に大きく貢献したプロジェクト 江戸橋JCT
複雑な設計、
狭隘・河川上という困難な条件を克服
東日本大震災復興の象徴 かなえおおはし(気仙沼湾横断橋)
海上部は東北地方で最大の斜張橋
橋梁事業の発展に大きく貢献したプロジェクト 江戸橋JCT
複雑な設計、狭隘・河川上という困難な条件を克服。
曲線桁の複雑なラーメン構造※である上に、狭隘な河川や交通量の多い日本橋・江戸橋上での架設が必要となる非常に難易度の高い工事でした。
※ラーメン構造:通常は橋脚の上に載っている橋桁が、橋脚と剛結合により一体化した構造で、力の伝達について複雑な解析が必要となる。
プロジェクト概要
1964年(昭和39年)の東京オリンピックに向けた、首都高速道路のインフラ整備のひとつ。
当時、急速な交通量の増大と道路整備の遅れによる交通渋滞の慢性化を解消するためのプロジェクト。
東京オリンピック開始までの5年という時間的制約がある中で行われた。
主な課題
- 01 複雑な立体剛結構造・曲線桁の応力解析・設計・製作
- 02 狭隘な河川上での架設
- 03 大スパンの江戸橋上と交通量の多い日本橋上の架設
課題解決へ向けて
狭隘な河川上での架設
複雑な立体剛結構造・曲線桁の応力解析・設計・製作
当時はまだほとんど取り入れられていなかった電子計算機を用いて応力解析を行い、模型実験、溶接方法を含む製作方法など多くの検討を行うとともに、溶接技術・品質管理などの研究開発を進めました。
あらかじめ仮組立を実施し、製作精度の確認も行っています。
隅角部製作状況(柱脚と横梁)
1/2試験体による内部応力測定状況(模型による実験)
複雑な立体ラーメン構造 断面
狭隘な河川上での架設
狭あいな河川上にあることからアンカーフレーム、橋脚、横梁、主桁などの部材は台船を使っての水上運搬を行い、フローティングクレーン、吊り上げ機で、取り込みを行いました。
「フローティングクレーン工法」 + 「大ブロック吊り上げ架設」
フローティングクレーン架設工法
自社開発した35t吊りフローティングクレーンを用いて、アンカーフレーム、橋脚および橋桁等の架設を行う工法。
大ブロック吊り上げ架設工法
フローティングクレーンで橋桁を連結した分解式ユニフロート台船上で大ブロックに組み立て、あらかじめ主桁上に設置した門型の特殊吊り上げ機を用いて吊り上げ架設を行う工法。
大スパン構造である上に複雑なジャンクション構造となっていた江戸橋上、交通量が多い日本橋上に計画された高架橋は、狭隘な河川上に設計されていたこともあり、多くのことが制限されました。これらの課題を解決するため、様々な方法を用いて架設を行いました。
大スパンの江戸橋上と交通量の多い日本橋上の架設
交通量の多い日本橋上の架設は、当社が独自製作したトラス構成の手延べ機(長さ28m)を、両側の桁上に設置したレール軌条と台車の上に組み立てられた橋桁の先端に取り付け、ウインチによって引き出す送り出し架設を行いました。送り出された橋桁は、30tの吊り能力を持つ降下設備により、所定の位置に架設されました。
「仮受ベント併用ケーブルクレーン工法」 + 「手延べ式送り出し工法」
仮受ベント併用ケーブルクレーン架設工法
江戸橋の上空に架設する桁は、上り線・下り線・分岐線等が階段状に続く複雑な構造となっていたため、ケーブルクレーン架設工法が採用されました。この工法では江戸橋上に仮受ベントを設ける必要がありましたが、江戸橋本体の強度が不足していた為、エレクショントラスを両側歩道部に設置して反力を分散させました。
架設状況
手延べ式送り出し工法
橋げたの先に取り付けた「手のべ機」を使ってバランスをとりながら、向こう岸まで橋げたを送り出す方法です。
吊り降し状況
閉合状況
東日本大震災復興の象徴 かなえおおはし(気仙沼湾横断橋)
海上部は東北地方で最大の斜張橋※
※斜張橋(しゃちょうきょう):橋の形式の一つで、
塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造
プロジェクト概要
かなえおおはし(気仙沼湾横断橋)は、三陸沿岸道路の気仙沼湾横断箇所に架設される、橋長680mの鋼3径間連続斜張橋です。当社グループが施工を行った小々汐地区は、特殊架設がメインの高難度工事であり、2019年5月に主塔の大ブロック架設を行い、7月より補剛桁の架設を進め、2020年5月に隣接する朝日工区との併合ブロックの架設を行いました。迫力ある架設動画をお楽しみ下さい。
架設動画 主なみどころ
0分40秒 主塔大ブロック架設
1分40秒 主桁大ブロック架設
2分20秒 主桁サイクル架設
4分12秒 主桁併合ブロック架設
宮地エンジニアリンググループ公式チャンネルも合わせてご連絡ください。
「フローティングクレーン工法」、「大ブロック吊り上げ工法」、
「ケーブルクレーン工法」、「手延べ式送り出し工法」などは、
現在の一般的な架設工法の原型となり、現在に受け継がれています。