前中期経営計画では、事業戦略、経営基盤強化策を着実に実行し、次の中期経営計画に向かう基礎固めを行ってきました。
本中期経営計画における当社を取り巻く事業環境においても、高速道路関連について建設後50年を越える道路橋割合の急激な増加に伴う大規模更新・大規模修繕事業の拡大や、 ミッシングリンクの解消を図る大型プロジェクトの具体化などを踏まえて良好な状況が続くと考えています。
中期経営計画
2026年に目指す姿
ファブ(工場製作)とエンジ(現場施工)を両輪とし、豊富な実績に基づく高度な技量を備えた日本を代表する鳶集団を中心とした協力会社を傘下に持つ業界屈指の総合エンジニアリング会社として、グループの連携を強化すると共に、経営資源の質・量の充実を図り、競争力を強化し、豊かな社会の構築に貢献する大規模工事への参画により売上と利益を更に拡大することで、持続的成長による企業価値の向上を図ります。
事業戦略
主要戦略
2026年に向けての事業戦略については、8つの戦略を実施していきます。
- 01新設橋梁ビックプロジェクトへの参画
- 02高速道路大規模更新工事の取り組み拡大
- 03民間の高難度工事の対応
- 04技術開発の強化
- 05事業拡大・効率化に向けた設備投資
- 06アライランス強化
- 07開発商品の拡販
- 08ESGへの取り組み
新設橋梁ビッグプロジェクトへの参画
今後の需要環境においても「大阪湾岸道路西伸部(斜張橋)」など新設橋梁のビッグプロジェクトが予定されており、経営資源の質と量を充実させ、これらのプロジェクトへの参画を目指します。
高速道路大規模更新工事への取り込み拡大
高速道路大規模更新工事においては、経営資源の質と量が求められており、当社を含めた数社が存在感を示しています。
今後も大規模更新、大規模修繕工事は継続的な発注が続くため、受注確率を高めて事業ポートフォリオとして確立させることを目指します。
主要戦略の状況
ESG・SDGsへの取り組み
自然災害に迅速かつ安全に対応、気候変動政策、人材育成・ダイバーシティ推進、ガバナンス向上も会社の持続的成長に不可欠な要素として取り組みます。また、IR室を設置して投資家の皆様との対話機能の充実を図っています。
株主・投資家との対話の拡充
資本戦略
一定の資本拡充および成長投資も確保の上で、株主還元の維持・拡大を図ります。具体的には、中期経営計画の期間内に稼ぎ出すEBITDAについて約400億円を見込んでおり、成長投資に約180~200億円を投じる予定です。また、株主還元として総還元性向60%を目安に還元を維持・拡大していく予定です。
一定の資本拡充および成長投資も確保の上で、株主還元の維持・拡大を図る
投資戦略
生産性向上に向けた投資の他に、新規事業開発や総合エンジニアリングの機能強化に向けて30~50億円規模の投資を想定しています。総額では約180~200憶円の投資を見込んでいます。
定量目標
中計最終年度にあたる2027年3月期においての目標数値は
・売上高 :750億円(2022年3月期対比で29.3%増)
・営業利益:75億円(同29.1%増)
・経常利益:75億円(同25.2%増)
・親会社株主に帰属する当期純利益:40億円(同17.4%増)
となっています。
また、自己資本比率については55%以上、ROE、ROAは共に10%以上を目指します。
関連情報
政策保有株式の縮減について
当社は現在、純資産に対して13%超政策株式を保有しておりますが、中計期間中に積極的な売却を進め、10%以下に縮減していく計画です。